<< ニンドリのプレゼント ✤ main ✤ 少女向け少年誌 >>

GAKUMAN+「オオカミの王 ロボ」



ガクマン+「ロボ」掲載号発売です。
シートン先生の描くロボがとても迫力があり素晴らしい絵なのでいろいろ緊張気味でしたが、印刷された漫画を見て取りあえず一安心。
表紙の絵はシートン先生の代表的なロボの正面顔を参考にさせて頂きましたが、とてもその迫力には追いつく事は難しく…^^。

昨日の編集さんにご飯をごちそうになった時に、「編集長がいいと言っていた。」とお聞きしてこれまたホッと胸を撫で下ろしていたのでありました^^。
前半は淡々と世界背景説明が多いのでどこかクールですが後半はドラマチックな展開にしたいと思っています。



久々に北米大陸の世界を描いて、やはりこの世界は故郷に帰ったような安心感があります。
あらためてこのシートン先生が生きていた時代が、私達の好きなオールドウエストの時代だったんだという事も、なんだか不思議な気がしました。
過去の記憶と今の現実時間が出会って線が繋がったような妙な感覚があります。


「きつね狩り」時代以前から、長年「狼」は自分のトレードマークのように描いて来た動物ですがその時常に頭の片隅にあるのがこのシートンの「ロボ」だった気がします。
そんな熱い想いがあったこの物語を、学習漫画としての雑誌で本格的に描く事が実現出来たのはとても本望な事なのかもと思います。
なかなか一言では表せませんが^^。

ロボってあらためて読んで思ったのは、
ヤクザさんのようで凄いキャラだなって^^。
迫力や風格があってでも筋道にはうるさそうな…w。
小学生の時に読んだ小説の印象となんか今読んだ印象とかなり違いました。
自分の成長にあわせて見える世界が違うのでしょうね。




今回この仕事をやるにあたって、あらためていろいろ調べていて解った事ですが、
シートン先生は動物を擬人化をしているという事でその当時評価は低かったという事を知りました。
これは私自身も動物を描いて行く中でまさしくその通りの実体験をたくさんしています。
現在漫画等では動物をキャラ化して描くという事はあまり珍しくない事ですが、少し前はどうしても子供っぽい印象を持たれてしまい、漫画で動物を描くというのは、あの手この手で策を練らないと形に出来なかったものです。

そんな中で20年以上、見た人がなるべく憧れを喚起出来るように動物を描く努力は続けて来ました。(押し付けるのではなくマニアックになりすぎず、あくまで魅力的な人間の主人公の影に隠して^^)
「ルウ・ガル」や「ゼルダ」のローロやコミケコンテンツなどは見る人に何らかの影響を与えたいと願って描いていたものです。
「自分も動物描きたくなった」
「こんな風に描けばいいのか」
「自分のツボがここにあった」etc
実際こうした言葉を「動物」に限っては時代を問わず言って頂く事も多くやはり嬉しいものです^^。


動物に関しては自然にやれてしまう事はなぜか意識しないので、どちらかというと今まで出来ない事をマスターするための挑戦が楽しく一生懸命でしたので(魅力ある人間のキャラクター作りなど)、どうしても後回しになっていました。
自然すぎて何故「動物」なのか考えた事もあまりないのですが、
最近「これはやはり自分が一番得意な事で、きっと自分にしか出来ない何かがあるんだな」と
自覚するようになりまして、あえて意識して動物をモチーフとした作家として立たせていこうと思ったんですね。


「動物」を描くという行為は人間よりもずっと前子供の頃で、はっと気がつくといつの間にか後足ばかり描いていたり^^。
「好き」なだけでは説明出来ない感覚。
とにかく「絵」や「アート」などに動物に拘るのはなんでだろう…と。
動物はすべてに渡って「自由」でした。「形」も「動きも」。
「色気」にダイレクトに繋がる造形である、と最近は強く思うのですが、カワイイもカッコいいもすべてに万能なモチーフだと思います。



今年は海外では未体験ゾーンな事が多く、国内はなかなか立ち行かないアクシデントの連続で本当に大変でしたが、それもなんかようやく「風」が流れ出した気がします。
来年はオリジナルでは「けだものまるけ」な年にしたいですね。
今年縁が出来た新しい編集部さんでは、オリジナル連載を目指して今打ち合わせ中ですし、
ゼルダも楽しいサプライズが動きそうです。
「遊び」は完全にお預けですが、漫画家らしい1年にしたいですね^^。

cetegory : 制作日記 ✤ - ✤ - ✤ -
2010年12月18日(土) 21:48 by Akira Himekawa [ Edit ]