<< 石ノ森萬画館リオープンと石巻 ✤ main ✤ ちばてつや原画展 >>

海外マンガフェスタレポート

 前日の石巻の余韻もさめやらぬ11月18日
有明ビッグサイトでコミティアと同時開催の海外マンガフェスタに『アーチストアレイ』
で参加しました。


しかしこの日は一日波瀾万丈で……

まず朝宅急便が行方不明に。
ヤマトに電話で伝票番号から問い合わせると「まだ届いていないことになってます」
ガーーーン!
とっくに出したのに、ひょっとしてまだ愛知にあるの!?

昨日石巻だったから普段なら手持ちで持って来る物も全部箱の中に詰めてしまったよ。
ポスターも気合いで刷ったというのに。
もう、今日一日なにもすることないわ………
あ、「Gold Ring」は小松さんが搬入してるからあるけれど。
でも、こんなこと長いイベント経験で初めてのことですよ;
なんで今日に限ってこんな当りクジが…;

会場に入ったら小松さんがいて、詩文奈(シモーナ)さんが挨拶に来て下さってたのに
ひどい顔してろくに挨拶も出来ずで…スミマセンでした;

田中先生もみえていて、ご挨拶。いつもお世話になります。
「日本の歴史」の着色アシスタントに先生が教えている文星大学ゼミの学生さんを紹介していただきました。

絶望してたらヤマトから電話。
「情報が交錯しましたが、ちゃんと今日ビッグサイトに届いているはずです」
ひょっとしてコミティアの荷物にまぎれているに違いない。
スタッフの方が親身に心配して下さり、駆け回って下さいました;
ヤマトの人が「捜しますので!」と言って下さったので待つ事に。

そうこうしているうちに学研の斉藤さんが「マンガ日本の歴史」を持って来て下さる。

しばらく待っていると、黄色いシャチホコのイラストが印刷された箱が…!
あ、それ、それです!!でも全部で3個あるんですけど。
ヤマトの人がまたあわてて捜しに行き、結局3個無事に見つかりました。

よ、よかった……!

急いで箱を開けてスペースの準備。
ポスターを出し、パネルに急いで貼る。もうバタバタ。
先日も記事で紹介しましたが、「REKI」のイタリア版新作イラストを特別に刷りました。あと「竜は黄昏の夢をみる」5月のコミティアで刷った「Gold Ring」など。


もうすぐ開場しますのお知らせ。それどころではない(汗)
トークライブ会場でコミティア代表の中村さんの挨拶があって、オープン。
しかしなんとか「これでよし」となったのはすでに11時半頃でした。
今日のエネルギーはここでほとんど使ってしまったような…;


ステージではトークライブ。
第一部がBD(バンドデシネ)作家エマニュエル・ルパージュさんと大友克洋先生。第二部がブノワ・ペータースさん、フランソワ・スクイテンさんがゲストで浦沢直樹先生とトーク。ちゃんと聞く事は出来ませんでしたが、ちらっと覗いたら席は満杯で大変盛況でした。



例の「時のオカリナ3D」台湾香港版販促用PVの冊子です。
自由に読んで頂けるように机の上にも置きました。

最初は主催の方でセドキさんを招待したいというお話だったのですが、セドキさんは来れないようなので、中村さんが「出ないの?」とわざわざ電話を下さいました。
ならスペース取りましょう、という経緯でアレイで参加することに。

「アーチストアレイ」というのはアメリカなどではよくある、アーチストとファンが交流出来る様なブースという意味らしいです。海外フェスタならではのネーミング。
基本的にはいつものイベントと一緒です^^
海外に縁のある日本の描き手や、日本に在住して同人誌を作ってらっしゃるフランスの方や、とても多彩です。

ドバイのザイード大学で日本語を教えていらっしゃった松原先生がみえました^^
大学に来て漫画をレクチャーしてくれないか、と申し出を受けた事があります。
実現しなかったのですが…。お会い出来て良かったです。
「Gold Ring」を、「本当にドバイ人が描いたみたいに違和感がないんですよ」
と言って下さって。今までも、日本人がなぜ中東の文化風俗をこんなに忠実に描けるんだ、と何度も聞かれたのですが…自分もまだドバイに行っていないので、出来るだけ調べて、あとは想像力です、としか今の所言えないのですが…^^;

あちらの漫画同人誌を頂きましたよ!
ひょっとして「Gold Ring」の影響もあるのかな?と色々お話しましたw

アメリカの「OTAKU U.S.A」の編集長さんや、フランスの漫画評論家の方や、
フィンランドのデジタル漫画配信会社の社長さんや、
国際色豊かにいろんな方がみえました。

そして、スペースに立ち寄って下さった方、声をかけて下さった方、
本を買って下さったみなさますべてに、ありがとうございました!

買って下さった方に出来るだけ本にサインを。

このマッキーはその後詩文奈さんの手に渡り、なんと大友克洋先生の手に渡り、サインをするのに使われたのでありました!
戻って来たマッキー、家宝にします♬


世界には色んな漫画がある。携帯と同じくガラパゴス化している(?)日本の漫画と読者に、世界中の多彩な漫画をもっと見てほしい!
…とは書いてありませんでしたが…日本の描き手にとって、これはとても大きな刺激になります。日本の漫画はストーリーが優れているとよく聞きますが、海外の漫画は一言で言ってアート性に優れていると思います。
とにかく上手い。死ぬ程絵が上手いんです。アメコミ、BD。
BDの大手出版社が本を沢山展示してありましたが、欲しいものばかり。
本の装丁も、厚さも内容もそれぞれ個性に溢れてます。
「買えますか?」と聞いたら、(ここでは)売っていないんです、とのことで、残念…。
日本にいてこの本どうやったら買えるのでしょう。
フランスとかベルギーに行かないと手に入らないのかなあ。
絵にこれだけ力を入れられる、自由に表現出来るのは羨ましさを感じます。
勿論こちらはこちらで、縛りや苦労があると思いますが…。

欲しいと思っていたエマニュエル・ルパージュさんの「ムチャチョ」の日本語版があったので購入しました。

田中先生と一緒に会場にちばてつや先生もみえてて、少しだけお話できました。
紫綬褒章受章おめでとうございます!
昨日の石巻のご報告少し。

コミックジーンの「竜は〜」の担当編集さんもスペースにみえて、この頃ごった返しがピークに;編集さんをちば先生にご紹介して…、
そういえば編集さんほとんど話も出来ませんでしたが、あとで思い返すとどんな用事だったのかな?^▽^;

フェスは最後まで活気に包まれていたと思います。楽しかった。
小松さん「Gold Ring」の売り子と対応、お疲れ様でした。
普通の同人誌イベントって午後になると帰ってしまうスペースが多くて寂しいんですけど、終わるまでに短く感じました。2日間あったらいいのになあ…^^

ネットニュースで取り上げられていましたので、くわしくはこちらからどうぞ。
UAE初の漫画「Gold Ring」も紹介されています。
「Gold Ring」は不思議な作品で、UAEドバイという国の話題先行というか、最近は著者不在でやや遠いと言いますか、漫画の中身じゃないところで動いてしまうのは、この作品の場合仕方のないことかも知れませんが…。
違和感を感じるシーンが多いこの頃です。




イベント終了後、懇親会のために市ヶ谷のカフェバーへ。
私達は事情があって少し遅れて入ると、もうみなさん出来上がっていましたwww


入れ替わり立ち替わりいろんな方とお話しました。
食べる余裕もないくらいw
印象的な話し合いもありました。良い形に育てられるとよいな。
「ラストサムライ」で勝元が言うところのconversationですね!^^

詩文奈さん、この日はほんとに色々有り難うございました〜!(*^^*)

5月のコミティア100で「海外」をテーマに展示をした時に、
「REKI」のイタリア語版が出る事になったのを記念して、ネームの一部をイタリア語にして展示をしましたが、その時小松さんを通じて翻訳をお願いしたのが詩文奈さんです。
日本の漫画をイタリア語に翻訳するお仕事のほかにも、いろいろされています。




お開きになって三々五々、帰宅の途へ。
駅に向かう途中スタッフの方とお話して、懇親会の間「もっとやれる事があったのでは」と反省会をやっていたとのことで…
前々から準備をして来て当日みなさん本当に頑張っておられました。
スタッフの皆さん本当にご苦労様でした!


私達はこのイベントに向けた準備とか、意識とか、かなりウェイトが高かったのですが、
いざ終わって翌朝静かに考えてみると、色々やり残し感がありました。
個人的に本命のミッションは少しニアミス、残念な気持ちを引きずりましたが
もし2回目があるのならその辺りをもっと準備して、また参加したいと思います。


なんとなくブームが先行しているような気も少ししますが、今でこそ漫画のシーンでこういった海外との交流が注目を集めていて、
(もちろん先達の偉大な先生あってのことですが)海外に関しては草の根的な立ち位置で「現場」では常に接して来た部分が2005年くらいからあったのですが、それら自分達が実際にやって来た事をお話しする機会が今まで無く、お話ししても日本では興味を持たれない事が多かったのでなんとなく黙って来たのですが、今回のこのイベントがきっかけで、それらを伝えて行ける機会を作って行けるとよいなと思っています。

何か興味引かれる方やご質問ある方は是非直接お声がけ下さい。コミュニケーション、交流はリアルが好きな姫川です。



cetegory : 国内イベント ✤ - ✤ - ✤ -
2012年11月26日(月) 18:42 by Akira Himekawa [ Edit ]