〆切で身動きとれず報告が遅れてしまいまたが、
一週間ほど前に学研まんがNEW「日本の歴史」が再版決まりました、
と連絡がありました!
全12巻のセットが大変好評だそうです

出版不況が叫ばれる中、
発売から2週間で再版 それも、万単位でって、すごいです。
ひさびさの明るいニュース(^^)

学研さんから書店用のポップ一揃いが送られて来ました。
相当力入ってますね!


書店さんで棚を取ってるって聞いたのでコーナーとか作られているのかな。
まだ見れていないんですけど…。見に行きたい。
だれか本屋さんで写メ撮られた方いましたら教えてください〜*

卑弥呼さんの絵を沢山使っていただいています。
1巻の表紙と言う事でシリーズの「顔」になる事は想像出来ましたし、
今後も長い間売られるということで表紙の絵は気合いを入れて描きました。
編集部でも好評いただいたみたいです^^

卑弥呼は神の声を聞いて政治を行ったと言われているので、祈祷の姿がまず浮かびました。神々に国の未来安泰を祈念している図。

都会になると神棚など無い家が普通みたいですが(以前友人からそう言われ)
我が家は自然に神棚があって〝榊〟も日常よく見ているので、描きやすかったし、気持ちが入りやすかったです。
日本は八百万の神々が守る国ですから!
そういえば今年は「古事記」編纂1500年。日本の歴史の始まりに神話や神々は欠かせない存在です。学研のこの本はあくまで人間が主人公で神話を扱うものではないですが、現代の我々と違ってクニの始まりに神々の存在は大変大きかったわけで。
1巻にはそのあたりも描かれています。

日本の最初の歴史的人物が女性って、同じ女性としてはイイなあ…^^と。
しかしこの表紙、卑弥呼というより天照大神みたいにも見えたり。
(じゃなくて天岩戸の前で踊るウズメだったり?)
7月に作画に取りかかる前に高千穂に赴いて天岩戸神社も訪れましたし。
こちらのレポもまだですね。
神道の大元締め(天照大神)も女性で、最初の王も女性って、
日本の現代の女性の大臣、政治家の数は先進国ではかなり低い所にいるみたいですが、
日本はもともと本当は女性が作った国なんじゃ〜い!なんて…
(社会の肝心な決め事はほとんど男性が取り仕切ってしまっている現代はどこか窮屈なかんじが…w)


それはさておき、
このシリーズは30年振りのリニューアルで、今回のこの全12巻もこれから長い間売って行くと聞きました。今から30年後…自分が老婆になってもこの本の表紙を本屋で見る事になるのね。うはあ。最近出版は本当に厳しいので、
自分が描いた本が長く売られる、読まれるって漫画家にはとても有り難い事ですから(物書き全般みなそうだと思いますが)お金云々ではなくこれは引き受けなければ…と思った仕事でした。
歴史の百科事典の老舗の学研さんならではの作りで、繰り返し紐解いて使うために装丁も大変しっかりしたものになってますが、手に持つと「本」で出るっていうのはあらためていいなあと思います。
「本」ゆえの重みやパワーがあって逆に紙媒体の魅力を感じました。
時代の移り変わりや流行と共にある漫画も勿論魅力はあるのですが、
「漫画=読み捨て」と言われてしまう反対に位置している形で、仕事的には満足感の残る形だと思います。付加価値をつけるという事ですね。(丁度去年出したハイラルヒストリアもそう)



少し前に打ち上げがあって、着色のアシスタントさん3人つれて参加して来ました。
漫画家はじめ、編集プロダクションさん、デザイナーさん、監修の先生方、この本に関わったみなさんがみえていて、とてもアットホームでした。もっと沢山の人とお話したかったなあ…。
特に漫画家さん達はみんな口を揃えて「大変思い出に残る仕事で…w」と仰ってましたね(^^;)苦労はみな同じというか。ひとつひとつは書けませんがそりゃもういろいろと。描き下ろしって大変なんです。おまけにカラーで。一人じゃとても無理な仕事で、〆切はとっくに過ぎてるし、大量に残ってるカラー。編集さんもかなりナーバスになってたと思います;。支えてくれたデジアシさん、チーム一丸でがんばりました。ちなみにみんな女性。
ものすごいキビしかった約1年間のねぎらい会、行けてよかったw








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