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つばさ文庫「シートン動物記」


角川つばさ文庫さんから「シートン動物記」発売中です!
姫川が挿絵を担当させて頂きました。

ガクマンプラスのコミックスに続いてのシートンのお仕事です。
これから朝日ジュニアシリーズの〝世界の偉人伝〟でも来年発売の「シートン」を描きますので、3種類の本を描かせて頂く形です。
ガクマンの時の生誕150周年がきっかけですが、ここまで続いて行く事になろうとは…。
以前の記事でも描きましたが、もう使命感?のような感じでやらせて頂いています。
ガクマンプラス単行本の記事はこちら

ガクマンの時はあまり子ども向けに易しくせず、原作の持ち味をなるべく生かして昇華したかったので(原作は一般向けの小説なので)劇画タッチも入れて、世界全体をややハードめにしました。ロボの顔がヤクザの親分のようだ…とか言っておりましたがw^^;


つばさ文庫は編集部の要望で、劇画タッチはNG、もう少しキャラクター的なアニメタッチで優しめに描いています。読者に女の子が多いので、印象はなるべく優しく、かわいく。
ドギーマギー」のようなキャッチーなキャラクターにすることも出来ますが、「シートン」は実話に基づく話ですからあまりマンガっぽくするのは無理がある気がします。
編集さんが欲しいと思っているラインがなんとなくわかっていたので、塗り方もフォトショ塗りにするか、ペインターにするか、色々と悩みましたが、結局ロボだけアニメ塗りで、あとの4キャラはペインターにしました。

動物の被毛は自然の中であまり目立たない、保護色になるように出来ているのでどうしても茶色や灰色が多くなります。狼と熊が灰色で、兎が茶色、犬が黒ですから、そのまま忠実に塗ると当然のようにあまり主張は強くないです^^;
どこで「色」を作るか…しかも表紙が全キャラ集合図なので、さあどうしようかと;
でもだからといって地味な色を使うのは昔から嫌だった自分は、あらゆる色を使ってその動物の色気を引き出すのが絵描きの使命のように思っているのですが、
一度仕上げて提出した所、編集さんからもっと色を動物に忠実にして欲しいという注文で、「でもそうすると自然と地味になりますけど…それでもいいでしょうか」
本屋さんに並んだ時どうなるかわかるので、色々話し合いをしました。
目の色を茶色くしたり、アイラインも取ったりと、主張をする部分を取っていくと絵描き的には「大丈夫かな」と思ったりするのですが…
挿絵の場合は漫画を描くのと全く違って、特に表紙は編集部が「こう売りたい」というイメージや注文に出来るだけ応えて作って行くので、描き上がってから修正が何度も入ります。表紙は編集部がいつもものすごくこだわって作っていますよ、文庫。本文のイラストはそうでもないのですが。

色々検討した結果、「つばさ文庫版シートン」はこのラインでしょう、という絵に落ち着きました。動物そのものの持つ魅力。素朴で柔らかい感じが伝わってくれたらいいなと思います。

本文のイラストは「このシーンを描いて下さい」というオーダー以外は自由に描かせていただきます。少しだけご紹介!
  
帯にも使われた「ビンゴ」


「灰色グマの一代記」のワーブ
「シートン」を描くのには以前アメリカのモンタナ州で見た風景がとても役立っています。動物たちが実際行きている所に行けたわけなので…。
マニトバとニューメキシコにも行ってみたいですね…。
ワーブの足元の丸い草は「ベアグラス」という草で、熊が好んで食べるそうです。
一緒に旅行したKさんが「これは絶対見てほしかった」という、一面がベアグラスの光景。
あわいクリーム色に輝いてとても美しかったです!




というところで朝日の「世界の偉人」はどういうラインになるのか、現在検討中です^^
今の所劇画や可愛らしささではなく、カッコイイラインを目指してくれというお話ですが…
どんな漫画になるでしょうね。


cetegory : NEWS/発売情報 ✤ - ✤ - ✤ -
2012年12月15日(土) 23:48 by Akira Himekawa [ Edit ]