今年も第4回目になる海外マンガフェスタが大盛況なうちに幕を閉じました。
姫川は第一回から参加して来ましたが年々熱気が高まって来るような気がしますね。

2010年にドイツイベントに参加してから海外での日本の漫画やアニメの熱気を知る様になり、2012年位からクールジャパン関係で漫画界隈で海外への関心が高まって来て、同時期にこの海外マンガフェスタというイベントが発足をした訳ですが、その頃お知り合いになった方がずっとこの会を支えているスタッフとして活動されています。私達もアーチスト参加ですが半スタッフ側の立ち位置目線でお付き合いさせて頂いてますが、今年はきちんと何か出来ないかと申し出ていました。が、今年の夏前からプライベート関係で連続で事件が起きてしまい、仕事もままならないほど疲弊をする毎日で、フェスタ寸前まで体調の調整を余儀なくされました。
何とかイベント前には復活、参加することが出来て本当に良かったです。毎年とても楽しみにしているイベントですし、自分の存在を確認出来るのもあります。そして何と言っても、当日は本当に多くの方の嬉しそうな顔を見る事が出来て大変元気を貰う事が出来ました。

以前からよく言っている事ですが、私達は少々変わった漫画家で日本での立場がなかなか理解されない事があります。それを日本の読者さんに解ってもらう場にもなっていて大変有難いイベントでもあります。
この3年、海外イベントに参加する機会が非常に多く、その国々のスタッフさん達とも顔なじみの友達になって来ていますが、相変わらず英語(会話)できませんwいけませんねぇw
アブダビ、オーストリア、カナダとなかなか得難い体験をいくつかして来ました。海外視野を意識して5年ほどたち、今落ち着く所に落ち着いた気がします。

さて長い前置きはこれくらいにして、今年は様々なイベントをこなしました。
まずはライブステージ、フェスタは毎年ステージでバンドデシネやアメコミの作家さんをゲストに呼び日本の漫画家とトークライブを展開したりと様々なプログラムをやりますが、今年はそのひとつ「日本発、世界に広がるアニメ・マンガ教育」シンポジウムの中で少し時間をお借りして田中誠一先生とチームで今年作り上げたモーションコミックの発表をさせて頂く機会を得ました。そうそうたる先生方を前に後ろを向いて大変恐縮でした;

以前からモーションコミックの開発をされている宇都宮の文星芸術大学のちばてつや先生、田中誠一先生との縁を頂いています。そのモーションコミックの素材に昨年2014年に海外で連載したカラーマンガ作品「REKI」を提供させて頂き、今年ずっとディレクターの佐藤さんが制作していました。
佐藤さんは文星大の卒業生で現在は印刷会社アイディでモーションのディレクターをしています。(REKIは5月に宇都宮のアニメイベント『とちてれ』でも上映しました、その記事は2015年5月20日の記事モーションコミックの襲来!ステージレポートにて。なぜかリンクが貼れないのでカレンダーからどうぞ!;)



そしてもうひとつ、
海外に大変強いコンテンツ、1999年から漫画化をやらせて頂いてる「ゼルダの伝説」から「 ハラルヒストリア」(2011年発行)に掲載した漫画「スカイウォーソード」のカラーページをモーション化しました。


上映前に本を片手に「このマンガがこうなります」と少し説明。


こちらは音楽付きです。2011年のゼルダ25thシンフォニーからの曲『女神の詩』とのコラボレーション。任天堂さんにこの日限定で特別に許可を頂きました。

音楽が流れると沢山の人がステージに注目。
マンガの表現のひとつの実験ですが、新しい見せ方として今いろんな試みがされているモーションコミック。去年からの成果をひとつ、この舞台で見て頂く事が出来てチーム一同感無量でした。過去この漫画を読んで頂いた方には、あの紙に描かれたマンガがこんな風に動く、という驚きを感じて頂けたのでは…と思います。

少し音楽の話ですが、
最初にこのゼルダの出来上がったモーションを見せてもらった時、出来映えに十分感動しましたが、これは絶対に音楽を付けた方がいい、そもそもゼルダには音楽が必須と思い、スカイウォーソードなら『女神の詩』しかない、と提案しました。そして試しに曲を付けたものを見て皆で「音楽って偉大ですね」。映像を10倍盛り上げて見る者に感動を与えてくれる、曲に合わせて素晴らしい盛り上がりに仕上がったPVとなりました。
曲を付けて流す事を許可して下さった任天堂さん、有り難うございました!

ステージが終了して、
その後、私達は一昨年からアメリカのアニメ「マイリトルポニー・トモダチは魔法」(以下MLP)の漫画化をさせて頂きましたが、北米のMLPコミックを手がけておられる漫画家アグネス・ガーボウスカさんと、ライブドローイング、イラスト合作コラボをする事に!
これも普段ではありえない素晴らしい体験となりました。



元々私達は普段から二人で合作をして慣れていたのもあって「みんなでクリスマス絵を描こう」と提案、すぐにテーマは決まりました。そしてなんとこのクリスマスはアグネスさんのお誕生だったとか!!二重におめでたい!
イラストは画材用意が不十分だった事が少し失敗で、上手く着色出来なかったのが反省。
でも素晴らしい絵が出来上がりました!




この絵は後にじゃんけん大会でカナダからイベントに来ていた方に手渡ったので日本には残っていないのが少し寂しいですね^^;




こちらはアーチストアレイの姫川ブース。



その後はブースに戻って怒濤のサイン会です。
常に在庫切れのハイラルヒストリアを30冊確保しましたが、あっという間に売れ切れてしまいました。
ゼルダを求めて下さる方も大変嬉しいのですが、オリジナルも是非、手に取って下さると別腹ですごく嬉しいんです^_^; その後のモチベーションが全然違うのです。だって漫画家なんですもん^^ 
でもゼルダもある意味自分の作品よりとても大事にしているんです。

のろのろやっていてサイン会の列が出来てしまってすみませんでした〜><;でもスタッフの方がすぐ列対応して下さいました!
ほんとはもっとゆっくり一人一人お話ししたいんですけどね。

毎年スタッフさん達にはフォローして頂き大変有り難いです。
海外の方達のブースを回れないのが出展者の悩みですがそれはその後の懇親会で。
その後早めに懇親会の会場を後にして
骨折をされて入院していた小池先生のお見舞いに病院へ急ぎました。


お年がお年なので心配しましたが次の日に退院という事でお元気でしたのでホッと致しました。
現在は退院されて以前と変わらずパワフルに活動しておられます。
凄い…。ヘタレていられません;;;

今年も大変楽しい1日となりました。
スタッフの方、アグネスさん、ブースに足を運んで下さった読者様、田中先生、佐藤さん、そしてそして、ちば先生!本当に有難うございました。
もう少し長く生きたいと本気で思った1日でした。感謝。
願わくば、2日開催とかせめて6時まで開催されたらいいなぁと毎年思います。

来年のフェスタが今から楽しみです。