谷口ジロー先生が逝かれてしまった…
哀しい。
ご冥福をお祈り申し上げます。
30年くらい前に動物漫画についてのインタビューにお伺いした事がありました。
「ブランカ」「大いなる野生」の時期。
中田雅喜先生について行ってご自宅にお伺いしまして。
私はまだ全然ヒヨッコでしたがとても気さくにインタビューに答えてくださって、素敵な優しい先生だなぁと感動したのです。
ブランカの単行本を引っ張り出したら、その時頂いたサインがありました。
宝物です。
2010年から「シートン」を何作か描かせて頂きましたが
執筆する時はいつも谷口先生の絵が頭の中にありました。
とても越えようとして越えられる絵じゃないから、
自分らならではのロボ、シートン世界、自然をどう描くか
常に壁を意識しながら壁をよじ登ろうと取り組んでたと思います。
私達が若い読者の時は、
あまりにも上手すぎる凄い先生方が多かったせいか、
今だに自分は「描ける」と堂々と口に出すのを躊躇してしまいます(^_^;)
先生が海外で活躍されていたというのも、心の片隅で勇気を頂いていました。
もう一度お話ししてみたかった…。心残りです。
〔長野〕