STAR WARS: The legends of Luke Skywalker-TheMangaが1月14日北米で発売になりました。VIZ Mediaからの出版です。

原作:ケン・リウさんのSWスピンオフ小説のコミカライズ。春壱さん,すばるさん,深谷陽さん/樹崎聖さん
姫川の4組で執筆、姫川は表紙と最後の1編を描かせて頂きました。

朝知り合いからわざわざDMが届きました。
「アメリカのスターウォーズ公式ツイッターに姫川さんの漫画が載ってる!」と。
それも5枚も!
その少し前にTLで見つけていたのですが、締め切り間際で頭が少し混乱。あり得ない事が起きてる❗❓

 

いや、日本のスターウォーズ公式は勿論日本でコミカライズの漫画を描かれている日本人作家さんはご紹介されてますが、今回のこの漫画は意味合いが違ってアメリカで出されたMANGA企画であり、アメリカで出版された初めてのスターウォーズMANGA、という事になるのです。VIZはゼルダの英語版を出してる出版社です。依頼を受けてカバーイラストと一編を引き受ける形になりました。

本家SWのインスタでも同じ画像を上げてるのですが、我々の紹介文にスーパースターアーチスト、とか世界中にファンを持つ、とか書かれてしまっていて、恐縮するやら、いやアメリカのノリだよね、と笑ったり、ワタワタしてしまいましたが、時間が経つにつれなんか恐怖くらい感じて来ました。

 

2012年頃、日本の漫画界で居場所を失った自分達が海外に活路を見出して舵を切り海外のイベントと、ひたすら原稿と格闘した結果たどり着いたアメリカの立ち位置だとしたら、とジワジワと来ているのです。

 

普段自分が自分を見ている、未熟な自分、自信ない自分、大した事のない自分、からもう少し自分の中の力や才能を認めてやっても良いのかもしれない、と思った日でした。漫画家としてあまり褒め言葉を与えられて来ていないので😅、一体何を何処に向かっているのか自身が今まで理解出来なかったのでは、と思ったり。
そしてあらためてアメリカは居場所としてリアルなのだど感じた日でした。

 

多分日本に住んでいるとその温度はあまり理解出来ない事だと思うのですが、(自分ですら理解できない)いつの間にか少しずつアーチストとして成長しているのかもしれないな、とふと思い、この先の生き方の道しるべがぼんやり見えた人生の記念すべき特別な日になりました。

 

ここでひとつお礼を。
私達はSFは好きだけどメカニックは苦手でそれだけ困ってSWアートを沢山描かれてる天神英貴さんにお願いしてA-wingと移動メカのデザインも描いて頂きました‼本物のA-wing!凄くタイトなスケジュールでも快く引き受けて下さってホントに有難うございました❣

天神さんはメカニックアートの世界的アーチストです。一人のアーチストさんとしてで漫画のアシスタントとしてお願いした訳ではありません。ヒヤヒヤ


でもスターウォーズを描いて(自分で描いたとして)メカニックがヘタレってちょっとあり得ないというか、どんなに頑張っても言い訳がきかんというか、下手なミスなどもってのほか、又ファンやマニアがゼルダよりもいますから、小説の文字世界を絵にする事がSWの知識が浅い自分にはハードルが高く、ここは公式のリアル絵のワークを長年やられていて(ファンとしても)精通されてる天神さんなら間違いは絶対無いと思い、お願いしました。
お陰様で二人乗りのA-wingや主人公の乗るポッド等、ファンも納得のレアなデザインをして頂いたと思います。

正直もし天神さんがいらっしゃらなかったらどうなってたやら、です😓。A-wingのコクピットを二人乗りに改造するとか、どの位置に座ってたら自然だとか、私達全くお手上げでした。ヘルメットやスーツの考察など、目から鱗で助かりました!
重ね重ね有難うございました。


1998年、ゼルダのお仕事を振ってくれて、コロコロを100万部超え雑誌に育て小学館取締役後今は定年されたベテランの編集者平山さんが、
「姫川さんはスターウォーズを目指すべきだ」との言葉を貰ったのですが、当時は全く理解出来ずでした。
今、実現しましたよ!

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