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あらためて

あらためて・・・

2006年に依頼を受けた「Gold Ring」が漸く終わりました。
いや・・・・長かったです。
書き下ろしの単行本の仕事なんて「神トラ」で懲りて、もう二度とやんないぞ、と固く決意したはずなのに、

はずなのに・・・

「神トラ」よりは少ないですが、一気描きはもうホントにやるもんじゃありません。
もう無茶のきく年じゃないです
昔、キングで「超人ロック」増刊号に聖先生が80枚一気書き下ろしをやったとき「描いても描いても終わらなくてほんとに苦しかった」とコメントされていたのをいつも思い出すのですが、それの倍あるんですよ。なにやってんでしょう。
「毎月30ページずつ上げよう」なんて言って30枚送ったのは最初の一回で、あとは結局一気です。
最後にはまた泣きが入りそうになり。

しかし、二人でよく口にするのが
「明けない夜は無い、止まない雨は無い、終わらない原稿も無い」

終わったよ

ーーーーといっても、実はあと2枚残ってます。早く描いて送らないと。

小学館スクエアの皆様にはご心配をおかけしました。
なんとか上がって本当に感無量です。

砂漠にたたずむ少年と隼、夕日、ヒュウウと吹き渡る風は90年代に描いていた「ガル」や「アルキミア」の世界観とダブるものがあり、昔取った杵柄というかんじでした。
あの当時にこの仕事が来ていたら嬉しかったと思います。
しかしアラブの鷹狩りのことはわからないことだらけで、頂いた資料とつきあわせ、スクエアやライターさんを通じてセドキさんにチェックを受け、細かい部分を何度も描き直しました。知らない部分を理解しようとしつつ、日本にも古来伝統の鷹狩りがありますから、スピリットでは同じ、描けるはずと思ってやっていました。

隼の羽の書き込みは一苦労で、写真を目を皿のようにして見ては気が遠くなり。
こんなん魚のウロコとおんなじで略しようがない。どないしよう。全コマ書き込むなんて無理だー。・・・・白土先生はどうやってたかな、と「カムイ」を引っ張り出してハヤテの羽を見てみたり。
「北斎はほんとにすごい」と思いながらシコシコ描き。

あとはアラビア語のセリフが入り、UAEの子供達の手に渡ります。
印刷は日本ですが、売られるのはUAE(アラブ首長国連邦)のみです。おそらくUAEで発売される、日本人が描いた最初の漫画本になるでしょう。(と、セドキさんはおっしゃってました)その後がどうなるのかは私達も全くわかりませんが、日本でもいつか売られるとよいなと思います。

次は自分達の「願い」を形にする番ですね。
いつの間にか誰かの依頼、願いを引き受けて形にする仕事を多くやってきて、気が付くとそういう単行本がずらりと棚に並んでいます。精魂込めて描いたものばかりで、一定の評価も頂いて、大切なお仕事ですが、自分の子はいつも後回しになってしまっていて、
オリジナルを描くために二人で組んで漫画家になったので、その描きたいモノたちには申し訳ない現状です。
描きたいものがまだたくさん待っているので、どんどん形にしていきたいと思います。(長野)
cetegory : 制作日記 ✤ - ✤ - ✤ -
2008年04月22日(火) 01:50 by Akira Himekawa [ Edit ]