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小学館

少し前に「ガッシュ」でおなじみの雷句さんが小学館を相手に訴訟を起こしました。

個人的にいろいろオーバーラップして複雑な気持ちになります。

彼とは直接面識はないのですが、同じ所で仕事をかじった事のある者として・・・。
私達は、サンデーではうまくいかず、苦しい想いをした事も多かったのですが、所詮自分の才能がないという事に納得、落として、10年前にここを去った訳です。
(なんといっても2人でやっていたことと同時に角川で描いていた事が自分達が潰れなかった理由です。実はトラウマも残っています。)

その後学年誌部署で中原編集長と出会い、ゼルダを描けた事で小学館とは現在まで続いている訳なんですが、その時、なんて穏やかな編集部なんだろうと安心感に包まれた記憶があります。
なので小学館は吉凶両端。


雷句さんの陳述書で、担当編集者で何度も出てくる信頼されていた「ハリ」さん。
実は自分達もすごくお世話になっている編集者なんです。
「コナン」や真斗さんの「ポケモン」やこの「ガッシュ」ヒットを次々出されていった編集さん。
私達にゼルダを振ってくれたのも実はハリさんなんですね。
現在はチョクチョクお茶だけですが・・・。
自分達があまりパッとしないときは影で気にかけてくれているタイプの人でした。


編集さんも人間なんですから、長くいろんな所でやっていると、それこそ好い方、苦手な方、いろんな人を私達は見てきました。数十人はいたでしょうか。
そこで上手くいかないと、メンタルなお仕事ですから、作品にもろ影響が出てしまう。
ふざけんな!!!と思う事や、つらく悲しい想いや憤りもそれなりにです。
それだけに彼の訴えは、リアルに心情が理解出来ます。他の漫画家さんの、悔しさに唇を噛んだ人達の恨みも酒の席になれば聞くこともありました。
自分達も然りです。


昔サンデーでデビューした時、担当だった編集者さんに、「編集者は漫画家の人生を預かっているのだから」と謙虚かつ責任感ある言葉を頂いたことがあります。その精神は何処に行ってしまったんでしょうか・・・。
昔のように一生を通じて信頼しあえる編集さんには二度と会えないのでしょうか。



それを思うと、ねばってこれた自分達はきっと、いいとこ探しが上手かったのと、自分設定が低かった事と、ある意味鈍感だったと思います。。(脚折ってから違いますが)
それとやはり本当に描きたいマンガが描きたかったから、生息地を常に探していた事がよかった。
あとは基本的に「編集が悪い」と言ってしまう事に抵抗があるから。
コミュニケーションは、まず、なんでも歩み寄りの努力がいると思っていますので・・・。一度は・・いや三度までは自分を殺してみる努力をしますし、それでダメなら理解を求めて、それでもダメならやめるしかない。

私達は幸いに、現在お仕事を続けられている人達は、皆自分達にとってはがんばってくれる(作品のために戦ってくれる)方達ですので、有難い。
モチベーションが違う。
マンガって苦しい作業だから、実はメンタル的に支えて欲しいんですよね。

それだけに新しい編集さんに代わるときは、未だにドキドキします。
上手く相性が合いますようにって毎回祈ってますよ^^;;。

いろんな意味で意識向上が促されていけばいいですね。
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2008年06月15日(日) 16:08 by Akira Himekawa [ Edit ]