巻き返し

メディア芸術祭サイトはこちらです。

http://plaza.bunka.go.jp/festival/2007/recommend/manga.php

さまざまな方に助けられてこのような有り難い賞を頂きました。
支えて下さった皆様方本当に有難うございました。
そして選んで下さった審査員の先生様方有難うございました。

しかし内心は、まだまだこんな凄い賞を頂ける作品ではなかったような気がします。いろんな方に支えられてなんとか形に出来た、という状態で、ウェブとしての新しさに乗らなかったらこの賞はなかったと思います。
完全な「運がよかった」状態だと思っています。

実はここに載っている事が恥ずかしいくらいです。
個人的な事を言えば、まだ全く描けていないお話で、本気でやりきれていない感が強く、自分の制作軸でいえば完全に出遅れています。
認知もされていないし人気にもほど遠く、それらのテコ入れはこれからと言う所で、ねらったイメージには遠く、まだまだ紹介時点で本題のお話に入っていない。はじめにイメージしたこの作品に到達していないのです。本来の色気(ソフト)の部分がハードに片寄っていて、当初のLOVEからは離れてしまっている印象で、2年もたったのにこれしか描けてない!という悔しさが実はありました。
しかし実は他のどの作品より描きたかった作品です。
早く描きたいという思いは強くとも、不可抗力的にケガや体調不良で中断は多く、実質描いた制作期間は10ヶ月位。しかしあまりそこには甘えたくないと思っても、思うようにならず、長かった入院で他のお仕事も様々な方に御迷惑かけててそちらも早く形にしなければと思い、8月から後半この作品に格闘するのに疲れはててしまい、結局半年全く描く事をあきらめました。
ですから夏から更新もありません。しかし更新が命のウェブでこれは痛い。
ストーリーものですからなおさらです。ポイントは取れないのをわかりつつ放置しなければいけないのは非常につらいものがあります。

漫画は甘くないと言う事はよく知っていて、現時点で、海のモノとも山のモノとも解らない作品は、とっくに打ち切りな訳です。(少年漫画畑で育ったので、そこはイヤというほど知っている)
しかし幸運にもウェブという媒体に助けられていて、編集さんも寛大に対処してくれたおかげで、自分次第でこれからどうとでもしていける状態をキープ出来ている。有り難い事です。
私達のような作家は一生懸命描く事、作品に対する情熱や愛でしか立たせるすべがありません。とても不器用なんですね。
だから今年は悔しくも、この作品に取りかかる事をあきらめ、来年に託した訳です。
待った無しの状態です。実は。

サイトもリニューアルして様々な事を終わらせ、さぁもう一度これから!
と思った時にこういった通知を受けたのですが、自分達の中では不出来な息子に何故!???とまじ信じられなかった。
文化庁のサイトを見てもストーリー紹介がまだ描きたい事に到達していなくて、内心少し残念。しかし、これはきっとこれからの勇気と希望を見させてエールをくれたんだと思って来年は起死回生を計りたいです。

−−−−−しかしなんといっても今年最大の御褒美です、とても嬉しいです。有難うございました。


cetegory : 制作日記 ✤ - ✤ - ✤ -
2007年12月23日(日) 15:29 by Akira Himekawa [ Edit ]